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    デヴィッド・ハーヴェイ「反乱する都市」を読んで、マルキストが“労働組合から近隣組織へ”と言うための言い訳が書かれていると感じた



    ブログ11回めにしてやっと都市関係の本。経済地理学者でマルキストの著者がルフェ−ベルの都市への権利 (ちくま学芸文庫)を引き合いに出しながら述べている。

    2部+インタビューで、1部は「都市への権利」で1章のタイトルも同じ。都市開発は余剰資本の処理であるとして、19世紀にオスマンがパリでやったこと、40年代にモーゼスがニューヨークでやったことが現在、世界中で行われている、と述べている。また、ニューヨーク市長の億万長者ブルームバークが「ジェイン・ジェイコブスの心をもってロバートモーゼスのように建設する」というスローガンを掲げているように、低所得層の追い出しが巧妙になっているとも指摘している。

    2章では住宅や建設、不動産バブルが繰り返し起こっていること、バブルがはじけた時に富裕層は損をしないことが書かれていた。

    3章はコモンズについて。現状ではコモンズが真のコモンズになってなく、例えばニューヨークのハイラインはコモンであるが、それにより近隣家賃が急騰し、富裕層以外が住めなくなっているそうだ。これを取り戻すために国家的+ローカルに取り組むべきとしている。

    4章はディズニー化について。バルセロナを例に、独自性があるからこそ人気が出て多国籍企業が進出し、ジェントリフィケーションされ、独自性を失い、ディズニー化していく。こうなってないのがブラジルのポルトアレグレ市(参加型予算の発祥地)であるとのこと。

    2部は「反乱する都市」。5章は労働者ではなく、これからは都市を組織すべき、地域的な組織として運動すべきとのこと。例としてボリビアのエル・アルトが上げられていた。6章は2011年のロンドンの反乱、7章はウォール・ストリート占拠運動について。

    インタビューでは、郊外の形成等が「凝集的な政治生活の可能性を断片化」していることや、「成功した運動では、水平性と階層性とが常に混じり合っている」、水平的になりすぎるとアナーキズムになること、などの考えが面白かった。

    読み終わって、マルキストはこんなに言い訳しないと「労働組合から近隣組織へ」と言えないのか、大変だな〜と感じた。

    また、マルキストが都市を見るとこう見えるのか〜というのは興味深かったが、偏りすぎじゃないかと思うところも多かった。

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    Author:ksatani
    佐谷和江と申します。都市計画・まちづくりの仕事をしてます。
    http://www.kgk-net.co.jp/staff/satani.html
    satani(@)kgk-net.co.jp

    まち活動のブログも書いています。
    http://ksatani.cocolog-nifty.com/blog/

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